BED OF ROSES

日常

?夢

石田のお気に入りスニーカーは紺色のコンバースだ。
「汚いと罵られようが、今じゃなかなか売っていないレアものなんだ!」
と石田は怒りながら訴える。
だが誰しもがその訴えを聞き流していた。
石田の彼女が青いジャージを黒い手提げかばんにしまいこみ、颯爽と玄関から立ち去る。
ここはマンションの3階。
エレベーターに乗ると、凄い勢いで落下していった
1階のボタンだけは赤く、何かイニシャルが記載され特別仕様だ。
「まるでジェットコースターじゃないか!」
ガタンと大きく揺れるも、その体は無事だった。しかし恐ろしいエレベーター。
マスコミなどに気付かれる様子はなく、急いで走り暗闇の中へ消えていった彼女。