BED OF ROSES

日常

夜。

避難するよう指示され、倒れる人々を横目に小走りに横断歩道を渡っていく
何人か知った者もいたが、横たわるその姿はもはや白髪の遺体と化していた。
火の粉が遠くから見えるので、真っ暗ではなく、薄赤い横断歩道。
森のような、山のような、そんなところに僕らは集合させられた。
僕らの仕事場には、男が4人しかいない
そんな中、3人はすでにこの場に存在しなかった。今日は非番なのだ。
成宮はそのうちの、出勤していた唯一の男性。
機関銃を片手に一緒に逃げていた。
その森を背景に、「俺も戦場へ行くんだと...」暴露した。
「特攻隊てやつか?」
「あぁ。他の奴らも、みんな行ったそうだ。男は行かなきゃいけないみたいだ。」と悲しそうな目でつぶやいた。
成宮とはここでお別れだ。
戦争。
憲法第9条はあくまでこちらから戦争をふっかけないというだけで、やられたらきっとやり返すんだな。守るだけ、というのは表面上だけだな...何が自衛隊だ。ふざけるな。男は皆特攻隊として戦場へ行ったぞ!」