BED OF ROSES

日常

真っ白な会議室の中、
椅子や机を盾に陣形を取り、10代〜80代の女子だけが集まっていた。
みんな、何かしらの武器や道具を持たされていた
それは国がその人へ合うものを選び、渡していた。
要は国から個人個人が指定された道具もしくは武器だ。
わたしは機関銃だ。
大学を出ていたり、頭のよさそうなヤツはみんな白い布より前に座らされていて、
なぜか使えなさそうな紙を持たされていた。
わたしたちが率先して、攻撃しろ、頭のいいやつらを守れと言われているようなものだ。
なので、赤紙を持たされたり、何も持っていない認知症の老婆もいた
落ち着きがないのは、察しての通りか。
「もしも攻撃されたら」
そんな疑念と恐怖に耐えながら待っていると、特攻隊に行った男たちの一部がわたしたちを守りにきた。
というか、わたしたちより前に攻撃する者として現れた。
そうだ、この会議室も戦場と化すのは時間の問題だった。
中田という男が、シュミレーションをしておいた方がいいと言って
女子が集まる後ろにある、黒板めがけて銃を連射していた
みんな銃なんて持ったことは、これまでになく、初めての体験。
ましてや戦争のやり方などどんな奴らも教えてはくれなかったので誰も知らない。
連射される銃弾を白い布で保護しながら、遠い目で見守っていた
みんなでしゃがみながら。
紙を持った大学出の女の子は困った顔をしていた
「お前らは頭がいいから、良かったね。生きるんだよ。いいね。」